NEUTRINOの始め方メモ
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NEUTRINO(ニュートリノ)は、無料の人工音声合成ソフトで、公式サイトからダウンロードして、インストールするなどして使います。
別のソフト等で作ったMusicXMLのファイルを元に、何種類かのモデルで歌曲を歌った音声ファイルを出力することが可能です。
一般的な商用ソフトとは使い方が異なるので、戸惑いもあるかもしれません。
マニュアルは公式サイトのものが丁寧なので、基本的にはそちらを見た方が良いとは思いますが、何らかの参考になるかもしれませんので、筆者も初心者なりにまとめておきます。
ダウンロードは環境に合ったものを
NEUTRINOのダウンロードは公式サイトから行います。
ダウンロードページは更新時はGoogleドライブになっていました。
NEUTRINOは、Windows・macOS・Linuxいずれでも使うことができ、自分のGoogleドライブにオンライン版を入れて使うこともできます。
ご自身の利用環境に合ったインストール用Zipファイルを選びましょう。
NEUTRINO(オンライン版)を始める手順
ここではNEUTRINO(オンライン版)を始める手順についてまとめています。
オンライン版なら、自分のパソコンにインストールせずに使えるので、気楽に試すことができます。Googleドライブの処理能力も高いです。
公式サイトが丁寧なので、その通りにやれば大丈夫だと思います。
オンライン版の使い方-NEUTRINO公式
ここではマニュアル通りに、GoogleドライブにNEUTRINOを入れて、最初から入っているサンプルを出力してみます。
Googleドライブでの準備
ダウンロードしたオンライン版のzipファイルを自分のPC上で解凍します。
すると、色々と入った「NEUTRINO」という名前のフォルダが出てきます。
Googleドライブにアクセスし、「Colab Notebooks」という名前のフォルダを作成します。
フォルダ名もこの通りにしないと動作しません。
作成したフォルダの中に、解凍したNEUTRINOのフォルダを丸ごと入れます。
NEUTRINOのフォルダ内で、右クリックして出てくる選択肢から、「その他」→「アプリを追加」を選びます。
すると、「Google Workspace Marketplace」が出てくるので、上部の検索窓などから「Colaboratory」を探してマイドライブにインストールします。
NEUTRINOのフォルダの中に「NEUTRINO.ipynb」というファイルがあるので、それを右クリックして、「アプリで開く」→「Google Colaboratory」を選択して起動します。
画面上部メニュー「ランタイム」の「ランタイムのタイプの設定」のうちハードウェアアクセラレータは「GPU」でOKです。
サンプルの出力でテスト
上で書いた流れで、「NEUTRINO.ipynb」を「Colaboratory」で実行すると、何やらプログラムなどの書かれたページが出てきます。
これが音声合成の処理をするページです。あまり見慣れない方法かもしれませんが、項目毎に説明もありますし、慣れれば大丈夫だと思います。
プログラム記載のまとまり部分にマウスカーソルを重ねると、[ ]マークのところに再生ボタンが出るので、これを1番からクリックしていくだけです。
処理に成功すれば、各項目の左側にチェックマークが出ます。
1番を実行したときに、認証の画面が出ます。
ドライブの内容をアプリに操作させて良いかの確認のようです。
4番までを実行すると、あらかじめ設定されているsampleがNEUTRINOフォルダ内の「outputフォルダ」内に、wavファイルなどが出力されます。
出力された合成音声を確認したければ、wavファイルを自分のパソコンにダウンロードして、音楽再生ソフトなどで聞いてみると良いでしょう。
これで初回のテスト実行は終了です。
筆者の場合、入っていたモデルはMERROWで、Sample1は「春が来た」でした。
美しい声ですよね!