無料レンタルサーバーの忍者ホームページを使ってみた
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気軽に無料で使える無料レンタルサーバーとして忍者ツールズの「忍者ホームページ」というものがあります。
筆者も少し忍者ホームページを使わせていただいており、無料なのでありがたいです。
ただ、知らない方や慣れていない方もいるでしょうから、メリットやデメリットを含めて概要を簡単に紹介したいと思います。
最近ではWordPressを使ったブログをしている方も多いですが、自分のパソコンでサイトを作ってサーバーにアップロードする運用も悪くはないと思います。
本格的にやりたい方が、練習したりテストをするのにも良いかもしれません。
忍者HPのメリット
無料なので気軽に利用でき、しかも、無料なのに意外に軽いです。
時間帯や割り当てられるサーバーにもよるのでしょうが、私個人の経験上ではサーバーが重いと感じたことがありません。
アップロードはFTPS対応ですし、セキュアな仕様になっているので、初心者でも安心です。
数多くのドメインから選ぶことができ、サブドメイン形式で利用できます。
ドメインは和風のものが多く、自分サイトのURLを好みのものに設定できます。
他にも、アフィリエイトや商用利用可、複数HP作成可などのメリットがあります。
独自ドメインも使えますが、httpでしか使えないようです。忍者の選択ドメインならhttpsでも表示されます。
忍者HPのデメリットと対策?
WEBで使えるFTPがないので、FTPソフトがないと何もできません。
お手元にHP作成ソフトがあるなら、そのアップロード機能を使いましょう。
Windowsで使えるFTPソフトのうち、FFFTPかFileZillaならマニュアルがあります。
ちなみに、筆者はlinuxのlftpでアップロードしています。
広告が表示されます。更新を続けていれば、サイトの下部に出る程度のようです。
これを消したければ、有料プランを利用するしかありません。
有料プランを利用すれば、容量も500MBから5GBにアップします。
htaccessが利用できないので、URLの正規化などができません。この点についてどうするかについては、少々ややこしいので下で別途書いておきます。
phpやCGIなども使えませんが、初心者の方にはあまり関係ないかもしれません。
ちなみに、javascriptは使うことが可能です。
htaccessの代わりの手段は?
忍者HPではhtaccessが使えないので、サーバーの制御でURLの正規化ができません。
URLの正規化というのは、正しいURLに統一することです。基本的に、httpsかhttpか、wwwの有無、index.htmlの有無などが問題となります。
同一内容の複数ページがあると、検索エンジンの評価が分散されて、SEOの上で不利だとされています。検索順位が落ちてしまうかもしれません。
使えないものは仕方ないわけですから、他の施策を行います。
ページごとのHTMLのヘッダーに、meta要素のcanonicalをきちんと設定して、正しいURLを明記しておくという方法が良いのではないでしょうか。
これでアクセスの制御をできるというわけではありませんが、正しいURLを検索エンジンに伝えることができます。
カノニカルの具体的な書き方については、検索で調べてみてください。
また、サイト内に内部リンクを記載する際には、省略した相対リンクではなくて、httpsからの絶対リンクで記載した方が良いでしょう。
使い方のおおまかな概要
サイトの運営で、手元のHTMLファイルなどをアップロードする方法に慣れていない方のために、忍者HPの使い方の概要を書いておきます。
忍者HPに登録する際にパスワードなどを設定すると、FTPアドレスが指定されます。
これだけなので、慣れていないと何をしていいのか分からないと思います。
実はここで、FTPソフトが必要なんですね。
FFFTPやFileZillaなどを手に入れて、ユーザー名・FTPアドレス・パスワード等を設定し、サーバーのフォルダを指定して、手元のHTMLをアップロードするのです。
こういった概要が分かっていれば、後は、ご自身で調べていけると思います。
忍者HPのその他の特徴メモ
忍者HPに利用に関して、ちょっとしたメモをしておきます。
与えられたFTPアドレスでログインした先が、ルートディレクトリになっているので、その際の指定は「/」となります。
アップロードすると、httpでもhttpsでもアクセスできます。
URLの正規化については上で書いた通りです。
パーミッションは、ファイルは644でディレクトリは755になる。
604と705でアップしてもこうなるので、恐らくサーバー側で制御していると思います。パーミッションとか分からなくても安心ですね。
アップロード時にSSL証明書に関する警告が出ても、忍者側できちんとやっているので気にしなくて良いようです。
アップするHTMLファイルの拡張子は「html」にしておきましょう。
拡張子をつけない場合には、テキストファイルとして扱われてしまうようです。